サイトでの彼女36
出会った女性とのプレイをステディに施すということをし始めたのが、この頃からです。
例えば、「一夏の恋?」をした女性にしたグラインドをステディに行なってみたり、北の地から来てワンナイトを共にした女性にした言葉責めをしてみたり…全てが効果あるものとはなり得なかったのですがバリエーションは広がりました。
本当に意外だったのは言葉責めでした。
ステディは勝ち気な反面、私がマウントを取ると女の武器である涙を見せるというかなり面倒な性格でしたので、普段は下手にトラブルにならぬよう全てに於いて丁寧に扱っていました。
そして、私も性格的に乱暴な言葉を使うことはなかったのですが、ある日のプレイの時に「試してみていい?」と聞いて同意を得てから行なったところ、目に見えて感じ方が違うのでした。
この頃、ステディは私とのセックスを「楽しい」と表現するようになりました。つまりはセックスが二人の間で「遊戯」に昇華した時でした。
ある女性に「セックスに巧拙はなく、合う合わないだけ」と言われたことがあります。
今となってはその説に大いに同意するのですが、この頃の私は「そんなのって、上手い男にされた試しがないからだろう」と思っていました。大いなる勘違いをしていたのです。ついこの前まで女性経験が少なく…いや、この時とてそんなに経験がなかったにも拘わらずです。
その勘違いのために、とある経験をします。
サイトに話を戻すと私が暇つぶしのために書いていた(真面目な内容の)日記に反応してメールを入れてきた女性がいました。
「感性がとても似通っている」と。
その女性とメールが開始されました。真面目な話でメールが交わされます。ほとんどが私が書いた日記の内容について、でした。
確かこの時50歳くらいの女性でした。
つづく
サイトでの彼女35
特にインサート後は激しくしてみました。
適度にアルコールが入って麻痺した感覚と正直なところあまり趣味ではない女性を抱いているということは変に物理的にも、そして脳幹からくるペニスへの刺激もなかったことがかえってプレイを昇華させたのでした。このあたりアンチテーゼであると、今も思います。
それにしても私は「普通のおばさん」でも十分勃つんだな、と思いました。
男同士の飲み会であれこれ女性の好みを言ったり、逆に腐したりすることもあるのですが、こういう実地になるとあまり関係ないのではないかな?と思うのです。それは実は私だけではないのかもしれません。
だからこそ、この彼女にも十分にニーズはありますし、また男が私と同じく先に書いたような感覚であれば、女性はプレイそのものはかえって楽しめてしまうのではないのが?とさえ思ってしまうのでした。
もちろん、女性が彼女のような心持ちになり、「セックスが趣味」とまで公言できてしまうほどにはならないと思うのですが…
私はあくまで彼女から見て「若い男」でしたが、演じ手として、普段ステディとするよりもより「若い男」としてプレイを続けました。彼女の不倫相手との一戦を想像して、まったく違うそれを演出しようとしました。彼女も恐らく希望通りのプレイに何度も果ててくれました。二度目のプレイでは「もう勘弁して」の言葉に達しきれなかった自分を彼女の中から引き抜いたのでした。
すすきのの街での別れ際「ありがとう。大満足。」との言葉をもらいました。私にはその言葉が大満足でした。
しかし、これをもってリピートはありませんでした。
何か不満があったのかもしれません。行きずり的なそれはそんなものかな?とも思いました。彼女はサイトに存在していることはわかっていましたが、こちらから声をかけることはしませんでした。彼女は新たなる追求をしていたのかもしれませんね。
つづく
サイトでの彼女34
私は携帯の時間を見ながら「では、そろそろまぐわいに行きますか。」と言いました。
彼女は「また…ダイレクトね」と言いましたが合意しました。
会計を済ませ、すすきののラブホ街に歩を進めました。なぜか彼女は私から少し離れて後をついてきました。バルでの会話もそうでしたが、「あのサイトでのエロさはどこに行ったのかな?」と思いました。
ラブホに入って、部屋を選ぶ時にもうつむき加減で「私とセックスすることにあまり乗り気ではないのかな?」と思いました。
その彼女が豹変したのは個室に入ってすぐでした。
私をベッドに押し倒すようにし、私の口に激しいキスを仕掛けてきました。そして私の股間を弄り、ベルトに手をかけてチャックを下ろしてきました。一連の動作は「手慣れているな」と思えるくらいのものでした。
「やっと本性を現したな、エロ女…」
自然と卑わいな台詞が口から出ました。こんなことは過去に言ったことがありませんでした。
「激しく」とは彼女がリクエストしてきていたことで、先ずは彼女の方からそのステージを作ったのでした。
セックスというのは青い気持ちで言えば「愛の結晶」などと言うことになるのかもしれませんが、そもそも動物の交尾とは大きく異なります。本能は利用していますが、その殆どは間違いなく「遊戯」であり、それを愉しむ要素として芸事があってもいいと思うのですね。それが非日常であると思うのです。
私はこのステージの演じ手として、彼女が望む激しい演技をしないといけないと思いました。
彼女を一糸まとわぬ姿にして、激しく全身に舌を這わせました。
彼女の声が個室の壁にこだましました。
つづく
サイトでの彼女33
彼女は言いました。
「あなたのような年齢の男性に激しくされたいと思って。」
あ〜、そうなんですね…と思いました。
交わる前からあまり期待を裏切ってもいけないのですが「アダルトビデオのようにはできないですよ」とは言っておきました。
勝手な想像でしかないのですが、ずっと不倫しているお相手は三十年来のお付き合いとのことですから彼女の年齢に近いか上…しかし、同席居酒屋とかハプニングパブと言うのは若い世代の人が使うものではないのかな?と思っていたのが、もしかするとそうでもないので私の世代を「狙って」きたのかな?とも思いました。ただ、それ以上の詮索はしまい…と思いました。なぜなら、この女性が求めるのは刺激だと思っていたので、お互いをあまり知りすぎない方がいいのかな?と。思いも含めて。
この女性に限らないのですが、この時点での過去を言いますと、写メ交換をしてから会ったのはステディさんともう一人くらいで…その後お会いした方も数人で…そういう意味では私もそうですが女性たちも刺激を求めていたのかもしれません。
彼女が札幌に来る日が決まりました。「先ず食事しましょう」ということにしていたので、彼女のリクエストを聞き、バルのようなところを予約しました。
当日は仕事をそそくさと終えて、予約していたお店に急ぎました。
店の入口には一人の女性がいました。恐らくサイトでメールをしていた「彼女」です。確認をしてみるとそうでした。
年相応、ふくよか、メガネ、地味な服装…失礼な言い方になりますが「どこにでもいそうなおばさん」なのでした。この人がそんなに発展的なのでしょうか?相席居酒屋でニーズがあるのでしょうか?
私のように「セックスをしたい男」というのは数多くいるのだろうな…と思ったのでした。
食事中はワインを飲み、いい感じで酔ってきてはいたのですが、不思議とエッチな話には向かわず…仕事の話などをしていました。
店に入って1時間半が経過していました。
如何に発展的な女性でも切り出しは男である私がすべきものなんだろうな、と思い口を開きました。
つづく
サイトでの彼女32
かんたんに言うと逆ナンパされているということでした。
実のところリアルでも…以前こちらで書いた通りにとあるバーで逆ナンパされた時期でした。そんなことなんて経験がなく、心揺らいだのは事実なのですが、ほとんどお喋りもしていない女性と会ったその夜にベッドを共にするのはリスクと考え…サイトでお話していて、会ったその日のうちに…とはちょっとワケが違うと思い…お断りしてしまったということがありました。無論、そこにはステディとの関係が極めて良好であったということもありました。
リスク?(笑)
いや、要するに私に勇気がなかったということに過ぎません。
かんたんに言うと「できなかった」ということです。それだけ男として「小さい」ということなんです。
しかし、今回の場合、なんとなく毎日のメールを半月くらい続けていました。
しかも、彼女は遠くに住んでいます。
それこそ一番のリスクであるステディにバレずに関係を持つことは可能だと踏んだのです。
それだけ発展的な女性です。
三十年もの間、リスクを冒しながら(彼女の住む地はその夏にたまたまステディと旅行に行った地でしたが、あるイベントがあって「宿がない!」となってラブホを探したのですが2、3店しかありませんでした)関係を続け、それに飽き足らず、すすきのでワンナイトを楽しむ人です。
何か私にもたらしてくれるものがあるのではないかな?
いや、きっと魅力的な女性とセックスができるのだろう…というスケベ心があったのも事実です。
そして、ステディも含めて4人の女性を連続してベッドの上で乱れさせ、昇天させていましたから、この経験高き女性もそうしてみたいという欲望が首をもたげたのです。
「わかりました。私にベッドの上で望むことはなんですか?」
彼女に問いかけてみました。
つづく
サイトでの彼女31
それから2、3ヶ月は「静か」にしておりました。
ステディとの交際も1年を迎え、いっそう密着度は強く、私が遠くに出役する以外はほぼ毎日どこかのタイミングで顔を合わせていました。
サイトは?というと放置しているような状態でした。たまにメールは来ていましたが、だいたいが現在よりも派手に活動していた○○といったところでした。
ある時、そうではなさそうなメールが参ります。この方は私よりも一回りくらい上の方で市内からは遠く離れたところにいる方でした。○○ではなさそうでしたので、メールに呼応します。
けっこう明け透けに身の上話も身の下話もしてきました。
遠いので会うこともないだろう…ということで開放的に話をしているのかな?と思いました。
なんでも結婚前から家庭ある男性と肉体関係にあり、その関係は未だに続いていてかれこれ三十年以上とのこと。
これって凄いことだな、と思うのです。
婚姻関係にあってもそんな長き時を男女の仲でいられるなど滅多にないと思っていますが、それをずっと続けているわけです。
愛あってのことでないとなかなか成立しないと思うのですが、それでもお互いパートナーと別れて一緒になるという選択はしなかったのですね。かなり不思議に思いました。いや、婚姻関係になるとそこまで続かなかったのかもしれませんね。
さらにこの女性は研修で札幌に来ると「相席居酒屋」とか「ハプニングパブ」とかで相手をハントしてワンナイトを過ごしているとのことでした。
「趣味はセックス」とまで豪語する彼女に私は問いかけました。
「で、私にアプローチしてきた理由は?」
答えは「私の趣味に付き合ってくれる男性を探していたの。」
つづく
サイトでの彼女〜番外編4
先にも書きましたが、出会い系サイトの印象と言いますか、まぁセックスをしたい男が集まっているという印象を女性に与えてしまっているのです。それは一度ネカマをしていた時によくわかりました。
真面目な会話をしていてもネカマをやっていた私がフラっと男性目線に靡くとするじゃないですか?そうすると途端に本性を現すワケです。結局、セックスしたいだけじゃん…とね。
ただ、これは過去の経験上、女性もよ〜くわかっていることなんですね。ですから出会い系サイトと言うソースで会う以上、一定以上の覚悟をして来ているのです。
しかし、これを持ってして「女はセックスしたがっている」などと思ってはいけないのだと思います。覚悟=したい、なワケありませんからね。
ですから、お会いしたらもちろん丁寧に扱わないといけません。
きっと女性はそうしたことから離れている「年代」ですから、たとえ一期一会であったとしても、男も女性同様、その精神で臨まないといけないと思うのですね。メールの段階から丁寧な口調でいることがそれを想起させると思います。
では、お会いして、身体を許してもいいかな?と思うのは何故かな?と考えますと…サイトで十分お話していますから、あとは見た目だと思います。
心が通じていても、やっぱり見た目が許される範囲じゃないと身体は開かないワケです。まぁ、メールの段階で仕分けされないような知性の体力があってこそ、ですが。
出会えてセックスに至ると言うことは少なくとも「清潔に」しておかないといけないと言うことなんだと思います。
むさい男がモテるなんていうのはかなり昔の吉田拓郎の歌の歌詞レベルだと思います。遺物。今や当たり前なんですが、少なくともきれいにしておかないといけなくて…それは未だにそうなのですが、小顔マッサージを毎朝したり、風呂の後にはニベアやベビーオイルを全身に塗ったり…即ベッドに至るにはわからない部分にも気を遣う方がいいに決まっています。
今まで自らを「いい男」なんて思ったことはありません。あ、たまにお付き合いしている女性から「いい男」と言われることはありましたが、それはその女性が私を良いと思ったからこそなのです。主観です。そして、それはその女性が自己の肯定でしかありません。「私が好きになったのだからいい男」くらいの。ただ、私自身は鏡を見ても実感は一度たりともありません。
しかし、いや、それだからこそ…自己満足に過ぎないかもしれないですが、やるべきことはやる!のですね。
そうして初めて会ってもらえますし、ベッドにも至るのかな?と思うのですね。そしてこういう男に一番女性が騙されやすいということだと思います。
また元の話に戻しますね。
つづく