サイトでの彼女50

ある時、私が先ずは愛撫をして、彼女が私の身体を愛撫した時にフェラを要求してみました。

ちょっと当惑したようです。それはやはり排泄器を口にするという感覚なのでしょう。嫌だったと思います。しかし、やがて咥えて唇でしごき始めました。これは既に私が彼女の「性器」を舐めることが常態化していたからこそだったと思います。 

一生懸命に。これで私には十分ではありましたが、一般的にはこれでいいのかな?と思いました。もはや、私の主観ではいけないような気がしていたのです。 

前述の通り、ステディのそれは好きではないがためにあまり上手なものとは思えませんでした。その時までに私がそこに受けた施しのうちで一番上手に感じたのは「一夏の恋」と言った女性のそれでした。

それは今まさしく彼女がしているのと大差ないステディのそれとは訳が違いました。周辺部も愛撫しながら、竿に移行すると強弱を交えて愛撫してくれ、もちろん舌を使って時間をかけてしてくれたのでした。何度となく暴発しそうになり、止めたことがありました。さすが夜の街を20年あまり職場にしてきただけのことはあると思ったものでした。

この時点では「男を悦ばせるフェラ」とはこのことだと思っていました。ですから、初めて私の身体を愛撫させてから何回か逢瀬をし、その間好きなようにさせていたのですが、フェラの時は最初から指示を出しました。

もちろん最初はぎごちなかったのですが、私が指示することを実直に行なってくれました。だんだんと気持ちいいそれになり、お世辞や乗せるためのものではなく、自然とそうした感想が私の口から出ました。

「これで十分」と思った私は彼女の頭を局部から離させると体制を変えて、逆に彼女の局部に自らの口を持って行きました。

つづく

サイトでの彼女49

なぜ別れを思ったかと言えば、私には愛するステディがいたからに他なりません。

 

そして彼女は男に裸を見られ、ベッドを共にすることができるようになり、完全ではないにせよ男に施しもできるようになったのです。そして、一生懸命頑張ってダイエットをして、くびれができかけていました。

 

もちろん年齢のことはありますが、これならば私でなくともセックスしてもいいと思う男は多い…人数という経験を積んでもいいのではないのかな?と思ったのでした。

 

ただ、もう1つ2つしてからかな?とは思いました。

 

 

1つはフェラという行為でした。

私個人としてはあまり固執するものではありませんでした。

なぜならステディにもあまりさせなかったからです。

 

ステディは「貴方にはいいんだけど」と言う前提で、フェラが嫌いだったと言うことを肉体関係になってすぐに言ってきました。

「貴方にはいいんだけど」とは言ってくれたものの、行為としては嫌なんだろうな…それは性器と言うよりも排泄器を口にすることが嫌なのだろうと思いました。やや潔癖症のところもありましたしね。ですから、私がステディのそこに口を当てるのもあまり良しとはしてないようでした。このあたりは彼女に「私がやっているように愛撫して」と言った根拠にもなっており、逆にステディが好きだったニプルへの愛撫はステディもまた上手だったと言うことであります。ちょっと違うかもしれませんが「好きこそものの上手あれ」と言ったところでしょうか。

 

しかし、一般論として女性がフェラをするというのは大人のセックスであればごくごく当たり前のことです。ステディもあの発言の前には普通にフェラをしてくれましたし、発言以降も私が行為中に「しなくてもいいよ」と言ってもたまにしたがったのは私に対する特別感を見せたかっただけでなく、その行為が一般的なものであったからであろうと思ったのです。

 

 

 

 

そしてもう1つは、これは私の希望と欲望でしかなかったのですが、ここまで来たならば私の身体で「逝く」という女の悦びを味わってもらいたいと思ったのでした。

 

箇条書きにすればたった2つのことでしかありませんが、それらを恐らく経験したことがないであろう女性に経験させるのは極めて困難なことであろうと思いましたし、今同じシチュエーションになったとしても難しいことであると思います。

 

つづく

サイトでの彼女48

当惑するのも当たり前でしょう。

おそらくはこれまでそんなことは言われたことはないでしょうから。

 

私はだらしなく湯船の中で全身を開きましたが、彼女はどうしていいか、わからずにいました。

 

このままでいると彼女が自己嫌悪に陥る可能性がありましたのでこう言いました。

 

「ヒントを言うと俺が○○(彼女の名前)にやったようにすればいいのさ。人間は他人にして欲しいことをするし、して欲しくないことはしないというのが普通でしょう?」

 

彼女は頷くと私が彼女にしていたようにキスをして耳からうなじに舌を這わせ、鎖骨のあたりをリップし…背中にもリップや舌を這わせた後、乳首に口を当てました。そして、そうしながら手で私のペニスをしごき始めたのでした。

 

もちろん、それは決して上手ではありませんでした。全てに於いてぎごちないものでした。しかし、私は「気持ちいいよ」「上手だよ」と言いました。

 

男性諸氏ならばわかってもらえると思うのですが、お相手の女性が一生懸命自分を愛撫してくれる姿に感激するものなのです。

もちろん、それが上手であることに越したことはないのですが、寧ろそんなテクニックよりも一生懸命さに興奮するのです。

 

「ありがとう。もう挿れたくなっちゃった。ベッドに行かないか?」

あまり長い時間ではありませんでしたが、彼女の一生懸命な施しを受けた私はそう言いました。

 

その日もいつもの通り、3回か4回の情を交わしましたが、その都度彼女は私に施してくれました。

 

久しぶりに前進を感じた情交でした。

ただ、その一方で彼女との別れを感じたベッドであったのも事実でした。

 

つづく

サイトでの彼女47

ここからが進展がなかなかありませんでした。
月に2回、計6回ほど逢瀬を繰り返しましたし、他にホテルなしのデートもありました。

体位を変えてみたり…バスルームやソファでしてみたこともありました。

そんなある時、ステディから「今日どうしても…」と平日の朝にメールがきました。仕事のアポは夕方に入っているだけでしたのでそれに応じて仕事を抜け出しました。

午前中から午後3時くらいまで情交を繰り返しましたが、「ステディとのセックス」と「彼女とのそれ」はどこか違うと思っていたのですが、この時に「こんな単純なことだったか…」と気づいたことがあったのでした。いや、もしかすると…程度のことだったのですが…


その後の彼女とのデートの時、いつものようにランチをしてからホテルに行き、そしていつものように風呂に入りました。もうルーティンになっていたバスタブの中での私の愛撫の後、そのままそこでいたすか?ベッドに移行するか?ということを私は聞く事なく、次のように言いました。

「今度は○○(彼女の名前)が俺のこと気持ちよくしてみて。」
彼女に初めて愛撫を求めたのでした。

大人の男女のまぐわいであるならば、ごくごく当たり前に(いや、この後も意外と「まぐろちゃん」はいましたが)なされる双方の愛撫を彼女に求めないで私が一方的にしていたのでした。

セックスに於いては一般的には男性が能動的で女性は受容する側であると思います。ただ、それがあまりに一方的であると遊戯という意味でのセックスは成立いたしません。

愛撫された側が快楽を得るというのは、気持ちいいセックスには繋がるとは思いますし、愛撫する側が男性であればフィニッシュは物理的には射精という快楽ですし、その間、女性が身悶えてくれるならば「身体の征服」という意味では精神的な快楽にも繋がるでしょう。

彼女と私の場合、始まりが始まりでしたので、セックスに於ける双務関係が欠落したまま、ここまできてしまったといえ、それではお互いが楽しめる遊戯にとは昇華しないと思ったのです。

単に男目線でもっと単純に言えば、お相手の女性が自らの愛撫で身悶えすることで自らのやる気が増幅されるじゃないですか?
その感覚は女性にあっても不思議ではないですよね?

況してや女性は男性に較べ、本能的にホスピタリティに溢れる生き物です。ダメンズを「母性が擽られる」と言って愛してしまうのはその一種かな?と思います。

ですから、その本能を呼び起こしてあげないのはダメなことと思ったのですね。

ただ、この新たな展開に彼女は当惑していたのも事実でした。

つづく

サイトでの彼女46

どうするのかな?と思って湯船に浸かっていました。すると数分後、洗面所の方で音がしました。どうやら入ってくるようです。

 

「お邪魔します」と言って、彼女が入ってきました。私は「どうぞ」と言いました。その時、あぁやっぱりな、と思わせることがありました。実は前回も気づいてはいたのですが。

 

彼女がシャワーからお湯を出し、身体を洗おうとしているところに湯船から出た私は近づきました。彼女はキャっという声をあげましたが悲鳴までは上げませんでした。私はボディシャンプーを出し彼女の身体を撫で始めました。更にボディシャンプーを出すと自らの身体にも塗り、彼女を抱き寄せてお互いの身体を擦り合わせました。彼女は抵抗することなくされるがままにしていました。湯船の中でスタンバイさせておいた私のペニスはたびたび彼女の身体に固いまま触れていました。

 

身体を洗い、湯船に導くとベッドでするような前戯を施しました。彼女の口からは前回よりも大きな声が出ていました。

「つづきはベッドでしようか?」と聞くと「うん」と頷きました。

 

私がベッドに入って待っているとバスローブ姿の彼女がベッドに入ってきましたが、布団に入る前に自らバスローブを取りました。

 

私は前戯を仕掛け、彼女が再び熱したところでインサートしました。何か所か中でも感じている風の反応はありましたが、それ以上には至らず適度なところで私は射精をしました。

 

インターバルの時にはきちんと会話が成立しました。

私はその中で「ダイエットしてる?」と聞くと「うん。わかった?まだまだだけど。」聞くと毎日ジムに通っているそうです。

女の部分が呼び起こされてきたということなのでしょう。

「嬉しいな…もう一度いいかな?」

「うん。」

この後、2度情交いたしました。

その3回目の時には確認をした上で繁みの中に舌を通しました。

「恥ずかしいけど…それ…気持ちいい…」

 

今回も大きな前進をしたと思いました。

一般的な?女性とセックスをするのと大差ない状態にまでは至ったと思いました。

 

つづく

サイトでの彼女45

盛っていない女性を盛らせる。

これは人間とは感情の動物なので、繁殖期を待っていても仕方ありません。きちんと、いや少なくとも人としての親和性をもってから事に及ばないといけなかったということです。  

 

年上とは言いながら異性に免疫がないのは明らかだったのですから、プロセスを踏まなかったことは大いなる反省点だったのです。危うく私が更に彼女の男性不信を強めてしまうところでした。

 

ここで、私に変な欲望が頭をもたげます。この大きな進歩があったからだと思うのですが、「もっと彼女を女にしたい」と思ってしまったのですね。

 

あの夜の2週間後の週末、ステディに用事があり1日予定が空くという日がありました。「じゃ、俺は仕事しようかな?」と言っておきました。そして彼女をデートに誘いました。

 

午前中から会い、ちょっと遠出をしてランチの寿司を食べました。寿司が好物と言っていましたから。に、しては…前評判とは違う大して美味い寿司ではなかったのですが、それでも彼女は喜んでくれました。

 

札幌に帰る途中、ホテルが何軒かある街で誘うと二つ返事で合意してくれました。これが「盛っている」状態だと思うのですね。

実のところこの間のメールではここに書いたようには直接的な表現ではないものの、初めての出会いの時の非礼を改めて詫びて、2回目に情交に及んだ時の変化を喜ばしく思ったことを彼女に話していました。男性には慣れていないですが、頭の良い女性ですので私の思いは受け止めてくれたでしょうし、これが一種の前戯になっているとも言えます。

 

これは事前には言ってありませんでしたが、この日の私なりのテーマは「素直に脱いでくれるようになること」そして「男の身体に慣れてもらうこと」でした。

 

ホテルに入ると私はバスタブにお湯を溜め始めました。彼女は「ん?」と言う顔をしていました。

 

先ずソファでキスを長くしてから、冷蔵庫に向かい、彼女が好きと言っていた冷酒と…何かつまみをと思ってさきいかを取り出して渡しました。そしてさきいかの包みを無造作に空け、冷酒をコップに注いで「飲んだら?」と言いました。

 

「いいの?」酒は好きなんでしょうね。クッと1杯飲んだので「いい飲みっぷりだね」と言ってもう1杯注ぎました。

 

そして、「先に入っているから、良かったら後からおいでよ」と言って、私は風呂に行ったのでした。

 

つづく

サイトでの彼女44

ラブホに入るとキスをしてから部屋を暗くして先ずは自らが上半身裸になりました。次に彼女を脱がせにかかります。
「やっぱり恥ずかしい」と言っていましたが、言葉を発してくれるだけいい感じです。ベッドの上でパンティ*を残して全て脱がせました。

愛撫にかける時間は前回よりも長く続けました。
また目を瞑り、歯を食いしばっていました。
「気持ちよくない?」
「気持ちいい…」
前回ももしかすると声を出すのを我慢していただけだったのかもしれません。なにせ繁みの奥は濡れていたのですから。
「がまんしないで声を出していいんだよ。恥ずかしいことじゃない。声を出してくれた方が男は興奮するんだよ」
がまんしていたのか?彼女は甲高い声をあげました。
「こうじゃなくちゃ」内心思ったものでした。

そして、下の繁みに手を移すとしっかりと濡れていました。
前回と違い、これならば合点のいくところです…

この日は2度情を交わして、事を終えました。
終えた後に会話もありましたし、反省会とばかりに帰り際にバーに寄って2人で飲んでから夫々帰宅いたしました。

前回に比し、大きな進歩でした。
私は帰ってからメールで彼女のことを褒めました。
彼女からの返信は「私も気持ち良かったし、2回目をしたのは人生で初めて…」と言っていました。

大いなる反省点ともなったのですが、やはり女性はきちんと人間としての親和性を持ってからでないと事に及んではならない、ということなのです。

セックスと交尾はまるで違うものではありますが、セックスはその本能を利用したものである以上、原理原則には従わないといけないということなのだと思います。

ここまで出会った何人かの女性は女性が望んで(≒盛って)いたためにファーストタッチでもセックスが成立しました。これは哺乳類全般に言える原理原則通りです。 

一方でこの彼女の場合、セックスを初めから望んではいましたが、(彼女からしたら不退転の決意でしょうが)単なる興味本位でしかありません。盛ってはいなかったわけです。そこの大きな違いがあったにも拘わらず、彼女の申し出に乗った私が男として稚拙だったのです。

つづく