サイトでの彼女33

彼女は言いました。

「あなたのような年齢の男性に激しくされたいと思って。」

 

あ〜、そうなんですね…と思いました。

交わる前からあまり期待を裏切ってもいけないのですが「アダルトビデオのようにはできないですよ」とは言っておきました。

 

勝手な想像でしかないのですが、ずっと不倫しているお相手は三十年来のお付き合いとのことですから彼女の年齢に近いか上…しかし、同席居酒屋とかハプニングパブと言うのは若い世代の人が使うものではないのかな?と思っていたのが、もしかするとそうでもないので私の世代を「狙って」きたのかな?とも思いました。ただ、それ以上の詮索はしまい…と思いました。なぜなら、この女性が求めるのは刺激だと思っていたので、お互いをあまり知りすぎない方がいいのかな?と。思いも含めて。

 

この女性に限らないのですが、この時点での過去を言いますと、写メ交換をしてから会ったのはステディさんともう一人くらいで…その後お会いした方も数人で…そういう意味では私もそうですが女性たちも刺激を求めていたのかもしれません。

 

彼女が札幌に来る日が決まりました。「先ず食事しましょう」ということにしていたので、彼女のリクエストを聞き、バルのようなところを予約しました。

 

当日は仕事をそそくさと終えて、予約していたお店に急ぎました。

店の入口には一人の女性がいました。恐らくサイトでメールをしていた「彼女」です。確認をしてみるとそうでした。

 

年相応、ふくよか、メガネ、地味な服装…失礼な言い方になりますが「どこにでもいそうなおばさん」なのでした。この人がそんなに発展的なのでしょうか?相席居酒屋でニーズがあるのでしょうか?

 

私のように「セックスをしたい男」というのは数多くいるのだろうな…と思ったのでした。

 

食事中はワインを飲み、いい感じで酔ってきてはいたのですが、不思議とエッチな話には向かわず…仕事の話などをしていました。

 

店に入って1時間半が経過していました。

如何に発展的な女性でも切り出しは男である私がすべきものなんだろうな、と思い口を開きました。

 

つづく