サイトでの彼女41

中抜けした後の仕事が忙しかったのでサイトのメールを見たのは夜10時を過ぎていました。

彼女からメールが入っておりました。
私から先にお詫びのメールを入れなければと思っていたのですが、先を越されました。

彼女からのメールの内容は当然ネガティブなもの…と思いきや、心づもりができておらず、悲鳴を上げてしまったことなどへの詫びとそんな状況でもセックスに至ったことへの礼でした。そして「もう合わせる顔がありませんね」と結んでありました。

私は考えました。これで終わらせてしまっていいのだろうか?と。そしてその結果、これで終わらせてしまっては単に「新たな女を抱いた」という数量的な経験に終わってしまうのではないか?と思ったのです。

基本に立ち返れば…という話です。
そもそも直近の何人かの女性とのことがあまりにインスタンスだったということです。その方がある意味「異常であった」と考えるのが相当でしょう。

そもそも、本来の女性との接し方に反することをしていたのです。彼女に男性経験がほとんどないのなら、尚更です。そんなことも考えずに彼女の申し出を良かれと思って、自らの欲望を果たそうとしたあたりが男として「稚拙」としか言いようがないのでした。

もし、このままにしたら彼女の男性経験は本当に不幸なものに終わってしまうでしょうし、私としても男としてなんの経験値にも繋がらないと思いました。

私はこの日の非礼につき、先ずは彼女にお詫びしました。そして、もう一度チャンスをくれないか?と懇願いたしました。
彼女は「また会ってくれるの?」と返信してきました。

1週間後に私は有給を取得しました。ステディには研修所で缶詰になる旨、話しました。

そして、彼女とデートしたのでした。

つづく