サイトでの彼女24

彼女は都会に憧れていたと言います。小さい時から。

高校を卒業して地元の会社に入社しましたが、たまたますすきのに遊びに行った時に声をかけられ、その勤め先がすすきのだったならば考えたのかもしれないけど、スカウトされた先が東京だったのでそこに乗ってしまったと言っていました。

ただ、行きついた「職場」は六本木やもちろん銀座ではなくて池袋だったと言います。
「職場」はキャバクラ。早くに常連さんがついてくれて人気者になり、ついにはナンバーワンになったと言います。

この話はその時となっては検証しようにもありませんが端正な顔立ちと豊かな胸はさもありなんかな?と思うのでした。

「その頃に出会っていたら相手にもされなかっただろうね」
そう言うと彼女は少し照れたような顔をしました。

しかし、その後銀座に行ったものの続かず…
「全然お客さんが付いてくれなかったわ。あそこでは私の頭では無理だった…」
結局、都合15年都内の繁華街で働いていたと言います。

詳しくは聞きませんでしたが、銀座で続かなかったということは、当時の銀座のシステムからするとその後台東区千束でも働いていたのかもしれないと思うのでした。

30代半ばにさしかかり、高校の同窓会で再会した男性と遠距離交際。結婚したいと思い地元に帰ったもののお相手はその気はなく、タトゥーを理由に破局

地元ではスナックで働き、すぐに上客が付き、その中でも彼女に入れ込んだひと回り上の男性と結婚。
店では羽振りの良かった男性は実は低所得で彼女の稼ぎで生活を切り盛りしていたが、一方で嫉妬心が強くスナックで働くことやタトゥーなどの過去を配偶者から詰られDVとなる。致し方なく、昼間はパートに出たが夜の街でしか働いたことのない彼女は仕事に慣れず…いくつか会社を変えても続かず…生活が立ち行かなくなり、離婚。

こう書くと重い話がほとんどなのですが、アルコールも手伝ってか、彼女はとても明るくその話をしてくれたのでした。

つづく