サイトでの彼女12
ステディさんとは順調でした。平日は昼どきに私が仕事を抜けてランチをし、週末は土日何れかにデートをしていました。私はステディさんのことが好きでしたし、ステディさんもまた私のことが好きであることは明らかでした。
こんなに順調であったにも拘らず、数ヶ月後に私は出会い系サイトに登録してしまいます。
何故か?というと親密になる段階でお互いに不用意に?話してしまう過去の話。
お互いアラフォーなわけですから過去があって当たり前なのですが、これらがステディさんに較べて「貧困」であることは明らかなのでした。
そして、セックスということからするとステディさんを征服したい欲望に駆られたのでした。
ステディさんとのセックスも順調ではありました。別に不満を言われたことなどなくて…ただ、それこそ過去の男に開発されたであろう体位をフィニッシュに置かないと昇天してくれないということが私の心の中の不満としてあったのです。
それまでの射精という自らの快楽を求めてのセックスが、その目的意識が変化してきたことは悪いことではないのですが、ステディさんを思いのまま昇天させられないのは自らの貧困な経験によるものだと思ったのです。
私はあるサイトに登録をして積極的に女性を探すことを始めます。掲示板にも投稿をしてみたりいたしました。
もちろん、彼女がいるからセフレを…なんてことは書かずにいました。そんなことを書けば、来るものも来ません。
しかし、そうかんたんに女性が見つかるほど安易なものではないというのは以前と同様でした。いや、がっつけばがっつくほど何かそっぽを向かれているような気がいたしました。
河岸を変えるかな?なんて思ってしばらく放置していたところ、少し年下の女性からメールが参りました。
その後もそうなのですが、まぁそんなものです。
そしてプロフィールを見てもらって、女性からアプローチを受けた時の方が高確率で会えるというのは後にわかることなんです。
さて、先ずはこの女性と出会うところまでいかないとその先に行きません。
つづく