サイトでの彼女37

ある時、彼女に聞いてみました。
「どんな目的でサイト登録したのですか?」
「出会い系サイトってどんな男性がいて、どんな世界かな?と。」
「で、どうだったのですか?」
ネカマをしていたことがあるので答えはわかっていましたが
「とにかくセックスがしたい男性が集まってるみたい。ところであなたの目的は?」と聞いてきたので「ご多分に漏れずセックスをしたいからですよ。」と答えてみました。

これで引かれてメールが来なくなるかな?と思いましたが
「私、セックスってほとんどしたことがないんです。」という返信でした。

「え?どういうこと?結婚してますよね?若い時は普通にあったんじゃ?」

彼女の答えはこうでした。
彼女の旦那さんは所謂権威職。彼女はお嬢様育ちで外の世界を知らないままに旦那さんとお見合いをしたとのこと…そして、何度かデートをする中ではセックスをすることもあったと言います。しかし、いざ結婚をすると新婚旅行からして、指一本触れず…そのまま現在に至るというのです。経済的には決して恵まれてないわけではないし、お見合いだっただけに周りに迷惑をかけてはいけないと思って離婚もせぬまま現在に至るというのです。

「やっぱり日々女性の身体を見ていると興味もわかなくなるんでしょうね。」彼女はそう言いました。
「世間からすると貴女の結婚を羨ましがる人もいると思うのですが、かなり不幸だな、それは。」私が素直にそう感想を言ったのは境遇がステディに似ていたこともありました。

「貴方はセックスをしたくてここにいるの?」彼女はそう聞いてきたので「はい」と答えました。

妙に生まれていた自信が二つ返事してしまったのでした。
しばらく間を空けて答えが来ました。


「今まで浮気をしようなどとは思ってもみなかったけど、正直なことを言えば貴方となら…と思ってメールしていました。」
そして写メが送られてきました。
「これが今の私の姿です。貴方のセックスの対象になりますか?」送られてきたのは語られていたような深窓の令嬢とは全く違うそれでした。

つづく