サイトでの彼女11

ラブホの個室に入ると今までためてきた気持ちが一気に体現されるようなまぐわいになりました。

私の中ではあまりこの歳(当時41歳)になってまでセックスに傾倒することは恥ずべきことくらいに思っていたのですが、いざそうした場面になれば貪るようにお互いの身体を求め合う…そんな想像をしていたのですが、まさにそんな展開となったのでした。

それは想像をしていただけにある意味理想的ともいえ、よく小説などで言われるような「本能の赴くままに」という言葉通りに生まれたままの姿で恥じらいもなく、欲するがままにベッドの上で遊戯を楽しんだのでした。時間が許す限り。

セックスという行為だけを楽しむという点に於いてはここまで露骨に表現をしたことはそれまでありませんでした。これはお相手が許容してくれない限りできないことでセックスフレンドという意味に於いては最高の出会いをした、という気持ちになったのでした。

そこから毎日、この彼女とはエロいメールのやり取りが続きました。それはもちろん次回を期待させるものでした。

しかし…年末年始にさしかかり、お互い忙しい日々が続きましたし、私は実家のある首都圏で正月を過ごすことにしていましたので、彼女と会うのは年明け、成人式の三連休ということになったのです。

そして、その日がいよいよ参りました。
日々のエロメールでお互いの気持ちが昂る中の再会でしたから、余計なプロセスは必要ありませんでした。

朝一、同じ待ち合わせ場所に集合し、終日ホテルで勤しむことで合意していました。今回はちょっと良さげなホテルで。
そしてリアルに再会したあとは賢者タイムと呼ばれるインターバルも何れかの愛撫で時を費やしました。

タイムアップの瞬間の頃にはお互いに精魂尽き果てたような状態になりました。

彼女を待ち合わせ場所に送り、家路に就くと彼女から早くもメールが入っており、次回会うことを期待する…それは明後日、三連休の最終日にもう一度この日と同じような時を過ごさないか?というサゼスチョンでした。

しかし、私は明言を避けました。
それどころか、翌日の夕刻に彼女に別れを告げるのでした。

つづく