サイトでの彼女10

アウトレットモールの駐車場から車を出す時に周りに車がないところに一度停車しました。
そして唇を奪ってみたのでした。

彼女は嫌がることなく、どころか自ら私の口の中に舌を入れてきたのでした。
最初から決して美しいキスとは言えるものではありませんでした。

唇を離すと彼女は言いました。
「何もしてくださらないのかと思ったわ」
いやいや、ここまで男女の関係になる端緒となることはなかったでしょう(笑)?それとも行きずりの話をされた時にすぐに口説くべきだったのでしょうか?

とにかく夕方までまだ時間は十分にあります。
「この続きをどこかでしたいんだけど…」
と言うと二つ返事で
「私も」と返ってきました。

こんなにインスタンスにいけることもあるんだなという思いになりました。

そんな思いになるくらいですから…私は非常に準備がよくありませんでした。いや、コンドームの予備くらいはボディバッグのポケットに入れてありました。それ以前の問題。

アウトレットモールから待ち合わせ場所の間のどこに続きを行なうところ=ラブホがあるのかがわからなかったのでした。
今ならスマホでササッと調べられるのですが…

国道を通って行けば、確か看板があったように思うのですが、それは現物を見るまでもなく古いそれのような気がするのでした。

ただ、それを目指してみるしかないな…と思ったのです。
こういう時、助手席にいる人に聞くわけにもいかないですものね(笑)

そして、予想通り?その地に行くとダメな感じのラブホがありました。
聞いてみました。
「ここで大丈夫かな?」
「全然いいよ!」
彼女の気持ちは熟しきっている感じでした。

つづく