サイトでの彼女43
「もう、何なの?今日のデート!こっちは覚悟を決めていたんだからね。ヤケ酒よ。」
彼女から文句のメールがきていました。こんなに砕けた文章できたのは初めてでした。
「ごめん、ごめん。1回目のデートは無かったことにして!と言うのを忘れてた。」と返すと「全部予想を覆されたけど楽しかったよ。ありがとう。」とメールが来ました。
その翌週は私が忙しかったために長いデートはできなかったのですが夕方お茶をしたのでした。そして、別れ際に喫茶店の駐車場でキスをしました。この時のキスは長かったと記憶しています。
ある時、「夜は出れないの?」と私が聞くと「月に一度くらいなら…」とのことでしたので、ステディには「この日は夜に接待があるから…」と言って彼女を夜に連れ出したことがありました。
たまに友人と飲みに行ったり、実家に泊まったりすることがあったようです。
個室居酒屋を取りました。
あまり強くはない…と言っていたのですが、彼女のペースは早く、はしゃぐかのように饒舌でした。旦那さんは飲まない方らしく「男の人と飲むなんて正月に父と飲むくらい」と言っていました。
ひと通り飲んで食事をした時、私は掘りごたつの彼女の隣に席を移してみました。
彼女から唇を求めてきたのでキスをしました。そして、胸に手を持っていくと一瞬ビクっと身体を反応させましたが、声を上げることもなく、その後はそれを素直に受け止めてくれました。
ここだな…と思ったので「場所を変えようか?」と聞くと「うん」と言いました。
店を出るとすすきののラブホ街まで手を繋いで行ったのでした。
つづく
サイトでの彼女42
彼女とのデートの日がやってきました。
午前9時半頃に出会いました。今回は車は私が出しました。
前回と違い、彼女は一所懸命会話をしようとしてくれました。
彼女はおそらくまたホテル直行なのだろうな?と思っていたと思います。しかし、私は郊外に車を走らせていました。
「どこに行こうとしているの?」異変?に気づいた彼女が疑問を呈しました。
「市外のレストラン」
私はそう答えました。
「一昨日予約したんだよね」
私がそう言うと彼女は目を丸くしていました。
レストランに着くと彼女は饒舌でした。私がサイトの日記に書いていた政治に対する意見的なものを否定するようなことまで言ってきました。私は笑顔で「うん、うん」と同意していました。
いよいよ、午後は…と思っていたのかもしれませんが…私はやはり市外にある商業施設の映画館に彼女を連れていき、彼女が見たいと思っていた映画を観ました。映画館の暗がりでは彼女の方から私の手を握ってきました。
映画の後は同じ商業施設のゲーセンに行って一緒にゲームをしました。彼女はゲーセン自体が初体験だったらしく、少し興奮ぎみに遊んでいました。
最後は喫茶店でお茶をして…帰途に就きました。
彼女は「これで今日はおしまいなの?」と言うので、裏道の人気(ひとけ)のないところでキスをしました。私が彼女の口の中に舌を入れるときちんとそれに応えるかのように舌を絡ませてきたのでした。
「あまり遅くなると旦那に怪しまれるよ」
そう言って家から少し離れた待ち合わせ場所に彼女を送ったのでした。
つづく
サイトでの彼女41
中抜けした後の仕事が忙しかったのでサイトのメールを見たのは夜10時を過ぎていました。
彼女からメールが入っておりました。
私から先にお詫びのメールを入れなければと思っていたのですが、先を越されました。
彼女からのメールの内容は当然ネガティブなもの…と思いきや、心づもりができておらず、悲鳴を上げてしまったことなどへの詫びとそんな状況でもセックスに至ったことへの礼でした。そして「もう合わせる顔がありませんね」と結んでありました。
私は考えました。これで終わらせてしまっていいのだろうか?と。そしてその結果、これで終わらせてしまっては単に「新たな女を抱いた」という数量的な経験に終わってしまうのではないか?と思ったのです。
基本に立ち返れば…という話です。
そもそも直近の何人かの女性とのことがあまりにインスタンスだったということです。その方がある意味「異常であった」と考えるのが相当でしょう。
そもそも、本来の女性との接し方に反することをしていたのです。彼女に男性経験がほとんどないのなら、尚更です。そんなことも考えずに彼女の申し出を良かれと思って、自らの欲望を果たそうとしたあたりが男として「稚拙」としか言いようがないのでした。
もし、このままにしたら彼女の男性経験は本当に不幸なものに終わってしまうでしょうし、私としても男としてなんの経験値にも繋がらないと思いました。
私はこの日の非礼につき、先ずは彼女にお詫びしました。そして、もう一度チャンスをくれないか?と懇願いたしました。
彼女は「また会ってくれるの?」と返信してきました。
1週間後に私は有給を取得しました。ステディには研修所で缶詰になる旨、話しました。
そして、彼女とデートしたのでした。
つづく
サイトでの彼女40
そんな感じでしたが、やっとまともな前戯ができる状態になりました。
ニプルに舌を這わせました。このニプルへの愛撫はステディが好んだのでやや自信があり、ステディ以降のサイトでの彼女たちからも評判は悪くはありませんでした。
しかし…如何にそれをしてもこの彼女には通用しないのか?目をかたく瞑り、歯を食いしばっていました。
私の通常はそのままオーラルセックスを下半身の繁みへと近づけていくのですが、それをしてしまうと恥ずかしさのあまりにまた悲鳴を上げられるのは明らかでした。
ですから繁みには指を持っていきました。
それで驚いたのは、その繁みの奥はトロりとした液体で溢れていたのでした。「ん?どういうこと?」
私にはいろいろな考えが巡りましたが、指でそこに愛撫をいくらか加えると「挿れるよ」と言いました。
彼女は「はい」と答えました。この日まともに口を開いたのはこれが初めてだったと思います。
正直なところ、これまでのプロセスで私自身が憔悴しきっていたのでした。逃げ出したい気持ちがありましたが、彼女はここまで堪えて堪えて…嫌な思いもしながらもやっとセックスをするところまでこぎつけたのでした。ここで最後まで行かないのはかえって失礼なことと思いました。
そして、そんな状況にも拘わらず、私は勃っていたのでした。
インサートしました。最初はゆっくりとしていましたが、如何に濡れていたとは言いながらも、この状況から昇天させられるはずもないと思いました。あまり時間をかけるのはおそらく彼女も望まないのだろう、とも思いました。長居は無用とばかりに早々と射精をしたのでした。
しばらくベッドの上にいて、キスをしたりしましたが、彼女は無表情に近かったので夫々シャワーを浴びてホテルを後にしたのでした。
「嫌な思いをさせてしまったな」と思った私は夜にでもお詫びのメールを入れないといけないな、と思いました。
「修業が足りないな」との思いでした。
つづく
サイトでの彼女39
個室に入っても俯き加減なところは豹変した前カノとはまるで違いました。
ソファに座ってもらい、話かけますが答えはなく、少し震えている感じでした。
「やっぱりやめておく?」
と問いかけると少し首を傾け思案している様子でしたが、やがて横に振りました。
それならば、と思い…手を握り…腕を擦って…そっと抱き寄せました。
彼女は私に身体を預けてきましたので完全に拒否しているわけではありません。ここかな?と思い、キスを仕掛けてみました。
唇は受け容れられました。
これまでの出会いとはまったく違う展開となることは予想はしていたものの、ここまでとは思っていませんでした。
しかし、彼女はこんな状態でも結ばれることを望んでいるようです。私も意を決して彼女を抱くしかありません。
「ベッドに行こうか?」
手をとってベッドに導くと端に座らせ、キスをしたり耳のあたりをリップしながら服を脱がせていきました。
ブラウス、パンツまでは脱がせることができましたが、そこから抵抗に遭います。
致し方ないですよね…男である私もこういうことを始めた頃、女性の前で初めて脱ぐ時は恥ずかしかったのですから。
先に私が裸になり、ベッドに寝かせて下着姿の彼女を全身リップいたしました。
ただ下着に手をかけようとすると抵抗します。
「強引に行くしかないな…」と思った私は力づくでブラをズリ下げたのでした。
彼女は悲鳴を上げました。
連続してパンティーも剥ぎ取りました。
彼女は悲鳴を上げ続けています。
おそらく部屋の外にまて聞こえているでしょう。
これでは私がレイプしているかのようです。
いや、ほとんどそんな感じなのですが…
つづく
サイトでの彼女38
ここで断ることをすれば「男が廃る」というものです。
そして、前カノで私は男として勃つことは実証済です。
更には…今となっては思い過ごしでしかないのですが、この頃根拠のない自信を持っていたことも事実です。
いや、もっと下衆な言い方をすればこれもまた大きな自信に繋がるのではないのか?と思ったのです。あくまで自分本位の理由で「はい」と答えました。そして、私の写メも送りました。何の返答もないのは彼女もOKであると勝手に判断したのでした。
そして、翌週の予定を入れ、「どこかで逢いましょう」とメールしました。鉄は熱いうちに打て、ではないですが、彼女がその気になっているうちにアポを入れなければならないのは営業の仕事と一緒です。
彼女は…なるべく遠い日にちにしたかったのでしょう。
逃げたい気持ちもあったのでしょうね。
金曜日のお昼に時間を設定してきました。
これは私にとっては好都合でありまして…アポまでの日が遠ければ遠いほど仕事の調整がつくのでした。
当日を迎えました。
彼女が車を出してくれると言うのでお言葉に甘えて、会社の近くにまで来てもらいました。
部下には「お客さんとランチしてくる」と言い、ステディには「これから長い会議があるから…」とメールを入れて待ち合わせ場所に行きました。
私が行くと彼女は既に待ってくれていました。浮気など想定していない派手な車とわかりやすいナンバーの車がそこにはありました。
「はじめまして」
そう挨拶して助手席に乗りましたが、彼女の様子が変です。
言葉も出ませんし、震えているようにも見えました。
即座に「運転替わるよ」と言って車内のポジションを変えました。
私が運転席に座って、ラブホを目指しました。
彼女は俯いたまま、会話に参加してきませんでした。
あのサイトでの捌けたようなメールとは大違いでしたが、これも前カノと一緒。想定のうちでした。
しかし、困難はこの後にやってくるのですね。
これは私の想定をはるかに超えていました。
つづく
サイトでの彼女37
ある時、彼女に聞いてみました。
「どんな目的でサイト登録したのですか?」
「出会い系サイトってどんな男性がいて、どんな世界かな?と。」
「で、どうだったのですか?」
ネカマをしていたことがあるので答えはわかっていましたが
「とにかくセックスがしたい男性が集まってるみたい。ところであなたの目的は?」と聞いてきたので「ご多分に漏れずセックスをしたいからですよ。」と答えてみました。
これで引かれてメールが来なくなるかな?と思いましたが
「私、セックスってほとんどしたことがないんです。」という返信でした。
「え?どういうこと?結婚してますよね?若い時は普通にあったんじゃ?」
彼女の答えはこうでした。
彼女の旦那さんは所謂権威職。彼女はお嬢様育ちで外の世界を知らないままに旦那さんとお見合いをしたとのこと…そして、何度かデートをする中ではセックスをすることもあったと言います。しかし、いざ結婚をすると新婚旅行からして、指一本触れず…そのまま現在に至るというのです。経済的には決して恵まれてないわけではないし、お見合いだっただけに周りに迷惑をかけてはいけないと思って離婚もせぬまま現在に至るというのです。
「やっぱり日々女性の身体を見ていると興味もわかなくなるんでしょうね。」彼女はそう言いました。
「世間からすると貴女の結婚を羨ましがる人もいると思うのですが、かなり不幸だな、それは。」私が素直にそう感想を言ったのは境遇がステディに似ていたこともありました。
「貴方はセックスをしたくてここにいるの?」彼女はそう聞いてきたので「はい」と答えました。
妙に生まれていた自信が二つ返事してしまったのでした。
しばらく間を空けて答えが来ました。
「今まで浮気をしようなどとは思ってもみなかったけど、正直なことを言えば貴方となら…と思ってメールしていました。」
そして写メが送られてきました。
「これが今の私の姿です。貴方のセックスの対象になりますか?」送られてきたのは語られていたような深窓の令嬢とは全く違うそれでした。
つづく